おすすめの一冊(広報かみしほろNo.517)

平成23年5月18日(水)|449 view

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概要

乾山晩愁

葉室 麟 著


子ども時代に切手収集が趣味だったという方が、ある年代以上になると多いかと思います。切手には趣味週間、国際文通週間、国宝シリーズ等、日本の美術品を図案にしたものが多く、日本画の狩野永徳・長谷川等伯・尾形光琳、浮世絵の菱川師宣・葛飾北斎・安藤広重等、そうそうたる顔ぶれの作品を見ることができます。

さて、この物語は切手に関するお話ではなく、絵師を主人公にした五つの短編です。

表題の「乾山晩愁」は天才と呼ばれた尾形光琳の弟、乾山を主人公にしています。光琳死後の乾山の生き様を描いていますが、偉大な兄を持つ乾山の葛藤は、むしろ兄の死後の方が大きかったようです。この作品で作者は、多くの葛藤の中で悩みながらも、没後は文人画家として日本美術史上に名を残す乾山を、忠臣蔵の話等も織り交ぜながら興味深く描いています。

この短編集は、狩野派を縦軸として構成されていますが、信長以後の天下人の美術に対する思いや、狩野派と長谷川派の絵師の棟梁としての抗争など読みどころが多く、そして時代小説界に異彩を放つ作品です。


おすすめの一冊
広報かみしほろの「としょかんだより」で毎月1冊紹介している書評コーナーです。


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