おすすめの一冊(広報かみしほろNo662
令和5年5月25日(木)|3213 view |
概要

村上春樹/著
毎年6月下旬に北海道サロマ湖周辺の北見市および佐呂間町、湧別町で開催されるサロマ湖100㎞ウルトラマラソン。挑戦された方もいらっしゃるかもしれません。この大会に参加した作家の一人に村上春樹氏がいます。100キロマラソンを完走するという一大イベントで、見事に11時間42分の記録を残したと本書に記されています。
先月の6年ぶりの長編小説発刊でも話題となった、ノーベル賞に近いと言われた世界的作家の粘り強い精神の一端を感じることができるエピソードです。
「村上朝日堂」は、1995年~96年にかけて『週刊朝日』に春樹氏の日常生活の話題を中心に、連載されたコラム「週刊村上朝日堂」をまとめたものです。
20歳まで生きた長寿の飼い猫や、町で見かけたふとした看板など作家の感性を感じるとともに、何気ない日常を送る春樹氏に親しみを感じる読みやすい一冊です。
長編小説の前に春樹氏の文体に慣れたい方、新しい作家を開拓したい方、手に取ってみませんか?
おすすめの一冊
広報かみしほろの「としょかんだより」で毎月1冊紹介している書評コーナーです。
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