広報かみしほろの「としょかんだより」で毎月1冊紹介している書評コーナーです。
おすすめの一冊(広報かみしほろNo.680)
62 | 令和6年11月27日 15時 更新 |
概要
縁結びカツサンド
冬森 灯
小さな商店が隣り合う、うらら商店街の一角に昔ながらのパン屋「ベーカリー・コテン」はあります。祖父の代から続くこの店の三代目、和久が物語の主人公です。
馴染みの客が通うこの店で、自分らしいパンを作りたいと思い悩む和久は、このまま店を継いでいいのか迷う日々を送っていました。
そこへ、様々な事情を抱えた客が和久の新しいパン作りのヒントとなる事柄を抱えて来店します。ある女性は、自身の結婚式の困り事を抱え、ある大学生はバイト先の社長の命を受け残業時のモチベーションを左右する美味しい夜食を探しに、幼馴染の肉屋に至っては商店街の祭りと自身の恋愛を成功させたいと、和久の力を借りに訪れます。
その一人一人の思いに応え作り出すパンが、和久の心の迷いを払拭し、祖父が名付けたコテンという名前の由来に一歩ずつ近づけてくれます。
ある日、コテンの常連でもある小学生の花さんが出会った、見知らぬおじいさんの語る言葉は、著者が本書で伝えたかった思いのように感じます。
年末の慌ただしいこの時期に、読書で一息つきませんか。
冬森 灯
小さな商店が隣り合う、うらら商店街の一角に昔ながらのパン屋「ベーカリー・コテン」はあります。祖父の代から続くこの店の三代目、和久が物語の主人公です。
馴染みの客が通うこの店で、自分らしいパンを作りたいと思い悩む和久は、このまま店を継いでいいのか迷う日々を送っていました。
そこへ、様々な事情を抱えた客が和久の新しいパン作りのヒントとなる事柄を抱えて来店します。ある女性は、自身の結婚式の困り事を抱え、ある大学生はバイト先の社長の命を受け残業時のモチベーションを左右する美味しい夜食を探しに、幼馴染の肉屋に至っては商店街の祭りと自身の恋愛を成功させたいと、和久の力を借りに訪れます。
その一人一人の思いに応え作り出すパンが、和久の心の迷いを払拭し、祖父が名付けたコテンという名前の由来に一歩ずつ近づけてくれます。
ある日、コテンの常連でもある小学生の花さんが出会った、見知らぬおじいさんの語る言葉は、著者が本書で伝えたかった思いのように感じます。
年末の慌ただしいこの時期に、読書で一息つきませんか。
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